2008年8月21日木曜日

夏日

ここ最近のエドモントンは本当に暑かった。。。去年の夏は半地下となっている部屋に住んでいたため、非常に涼しかったのだけど、今は東南角部屋という日当たり抜群のアパートなので、部屋の中は外より暑い。扇風機を回しても熱風状態。ここは湿気がほとんどないため、東京の蒸し暑さと比べたらまだいいほうなのだけど、久々に寝苦しい1週間を経験。でも今日は17度とひんやり。暑すぎるのもこまるけど、これで夏も終わりかも?と思うと寂しいものです。最近日照時間も短くなってきて、確実に長い寒い冬が近づいてきています。。。


昨晩の受け持ちはCPAP(Continuous Positive Airway Pressure:持続気道陽圧)をつけている赤ちゃん2二人。27週、25週出生の赤ちゃんたち二人とも1キロちょいほどの大きさ。

27週にて生まれた女の子は、お母さんが出産前日まで妊娠に気づかなかったというバックグランドあり。生まれるまで3ヶ月間出血が続いていたというけども。。。

生後まもなくはそれなりに順調に経過していたのですが、敗血症を起こしてしまいました。でも抗生物質で少しずつ元気になり、現在は持続的な点滴はとまり、栄養は経管栄養で少しずつ大きくなっています。でも、呼吸状態はいまひとつでこのCPAPに頼らずにはいられません。ちょっとでも圧が逃げてしまうと(CPAPのマスクがずれたりすると)サチュレーション(酸素飽和度)が下がり、徐脈も起こし、といことで頻繁にアラームを鳴らしています。もう一人の受け持ちの子も必要酸素は21%(私たちが吸っている空気の濃度)に近いものの、CPAPにまだまだ依存しているため、二人ともに圧が多少ずれるたびにアラームの嵐。。。昔仕事を始めたばかりのころはこのアラーム音が家で寝ているときにも頭をめぐっていたけども、いまはさすがになれました、といってもまだまだつらいものがあります。。。

27週出生の子は現在生後約1ヶ月なので、修正週数でもまだ31週。本当はまだお母さんのおなかにいる時期。体重もやっと1キロを超えたところなので、まだまだ道のりは長いです。


ところでこのCPAPという呼吸補助装置。今の職場ではとても頻繁に使われています。日本で臨床をやっていたときは、抜管時は保育器の中に酸素を流して、自発呼吸でがんばってもらっていたような。でも、今の現場では抜管後はかならずCPAPを使い、呼吸状態ほか全身状態が安定していればCPAPをはずして、微量の酸素を経鼻カニュラをつかい、そしてその後安定していれば酸素Offという順序となっています(かなり安定している場合は、経鼻カニュラでの酸素投与を省くこともある)。

30週前後までの出生の場合は、抜管前にかならずカフェインを投与。これはほぼルチーン化です(カフェインは無呼吸を予防するために使う)。

挿管による呼吸管理も含め、こういった呼吸補助気を使う上で重要なのがRT(Respiratory Therapist:呼吸療法士)です。日本では耳慣れない職種かもしれないですが、ここでの仕事は彼ら無しには成り立ちません。呼吸器を使うときは、設定を含めて装置の管理はすべて彼ら任せ。医師が「呼吸器の設定を落としていくように」という指示を出すと、私たちベットサイド・ナースとともに赤ちゃんの観察を行い、血液ガスを適宜とりながらRTが設定を変えていきます。抜管の指示が出たときは、RTが抜管します。挿管が必要なときもRTが一通り準備をしてくれて、私たちナースは挿管時に必要な投薬の準備をします(Atropine, Fentanyl, Succinylcoline)。こういった挿管前の投薬のルチーン化もここでの臨床ならではでしょうか・・・?(日本での最近のやり方をご存知の方はぜひ情報を送っていただけたらうれしいです!)

2008年8月10日日曜日

夏の来客

先週は東京から友人2名がここエドモントンに遊びに来ました。協力隊時代の友人で、出会ってから5年とすこし。この二人は私がタンザニアのタンガというところにいるときも一人はザンビアから、もう一人はマラウイから会いに来てくれた人たち。

昔から一緒にお馬鹿なことをしていましたが、その心意気はまだまだ健在。そして今回たんまりお土産を持ってきてくれてました。日本食・日本酒、そして「日本酒飲むならやっぱり浴衣でしょう~」ということで、浴衣と扇子まで!!

写真は私がいただいた浴衣とエドモントンの景色です。男性1名+女性2名、それぞれ素敵な浴衣を着て少し街を歩き、そのままちょっと高級なレストランへ。思い出深い夏の1ページとなりました。