2010年12月2日木曜日

久しぶりに

すっかりHabariを放置しておりました。もう12月です。。。

最後に更新したときは冬の終わりだったような。そして今はまた冬本番となっております。こちらEdmonton。先週はマイナス20度以下の日が続いて、今はすこしマイルドなマイナス一桁台の気温となっております。実家の母が「東京も寒いわよー」といっていましたが、今の私には暖かな秋に感じることでしょう。

ご無沙汰していた間、ナニをしていたかというと、色々です。

<RST>

仕事は相変わらずFulltimeで続けております。でも、前にすこし紹介したRST(Resuscitation Stabililzation Team)というトレーニングからははずしてもらいました。トレーニングでは主にハイリスクの分娩に立会い、必要であれば蘇生その他の介助をしました。ハイリスクといっても結果的に問題なくスムーズに行くこともあれば、もちろんその逆も多々あります。数ヶ月緊張が多い場面にかかわり、かなりストレスを感じていたHadijaでした。

数ヶ月のトレーニングを経験して、5月。いよいよRSTが本稼動すると言う直前、悩んだ結果RSTからはずしてもらうことを上司にお願いしました。というのも、ストレスが原因で、体調にも影響が出てしまったためです。この体調の変化、面白いことに仕事の時だけ症状がでるのです(私の場合、主に消化器症状でした)。そして休みの日はまったく問題がない。最初はストレスによる体調の変化ということを否定したい自分がいたのですが、4月、5月は明らかに体調がおかしい日々が続いて、思い切って上司に相談しました。

最初は自分ががんばっていたことを「あきらめる」という感があったのですが、今ではRSTは自分には「合わなかった」と思っています。ストレスが大きかったトレーニング期間でしたが、超急性期の管理で学んだことは沢山あるし、あとは自分の向き・不向きを知ったということでも意味が大きかった時期でした。

RSTをやめて、Bedside nursingに戻ってからは仕事が楽しくて、体調もすっかり良くなりました。


<IELTS>

仕事以外に今年は取り組んでいたことがありました。それは英語の試験です。私の場合、IELTS(Academic)という英語の試験ですべての項目(Listening, Reading, Writing, Speaking)で7.0以上を目標としました。これが難しい!!!平均で7.0は可能でも、すべての項目7.0というのは私には高いハードルでした。。。今年実は4回受験して、結果は1回目が一番良く、あとは横並び。。。自力では7.0の壁を越えられないので、来年はきちんと英語学校でも行こうかな、と考えています。

普段の仕事で英語を使ってはいても、じゃぁ試験で高得点がとれるかというと、そうではないです。はっきりいって、臨床で使う英語、特に記録はひどいものです。Sentenceにはきちんとなっていないし、時制もめちゃくちゃです。もっと基本的な文法から見直して、大量に文章を「速読」する練習をしないとIELTSは無理だと痛感しました。

ということで、しばらくはテストから離れて英語に触れていくことに。といっても、最近は日本のドラマがインターネットで簡単に観れてしまうので誘惑が多いです。。。最近「医龍」の1,2を一気に観てしまいました!(そして度々大泣きしていた私。)


<旅行など>

今年は旅行もちょこちょこしておりました。

NYでナースとして働きながらMidwifeを目指して大学院に通う友人と再会して、ミュージカルを観たり、NYらしい景色を堪能し、美味しいものを食べたり飲んだり、お買い物を楽しみ・・・

















シアトルで素晴らしい夏の景色を大満喫して・・・

















念願のグレートバリアリーフでスノーケリング&ダイビングも楽しみました!
















来年はどこに行こうかなぁ~行けるかなぁ~

2010年3月30日火曜日

極度のIUGR

久々に仕事のことでも。

先日立ち会った分娩。31週の(確か)経産婦。妊婦健診なしで経過していたケースで、飛び込みだったようです(病院にきて1時間以内に帝王切開)。お母さんの血圧が高く極度のIUGR(子宮内胎児発育遅延)ということで分娩室からNICUにお呼びがかかりました。

分娩室に向かう途中に「で、極度のIUGRって?」と聞いたら、この赤ちゃんの推定体重なんと800g!参考に胎児の体重の資料をリンクしてみますが、これからもわかるように31週で1000g以下というのは相当小さいということです。

http://members.shaw.ca/growthchart/Fenton%20WHO%20growth%20chart%2008.pdf

分娩室に到着してまもなく産まれた赤ちゃん。推定どおりで860gでした。最初は泣き声があったのですが、すぐに呼吸を止めてしまい、生後数分で挿管されてNICUへ。翌日には抜管。呼吸は今のところ落ち着いているのですが、IUGRの典型でとにかく落ち着きません。泣き叫ぶ小さな赤ちゃん。。。体は小さいけど、泣き声はすごいです。まさにScreamingです。。。

おまけ話ですが、なんとこのお母さんの家からBed Bug(のみ・しらみ??)が出たそうで、この赤ちゃんがいる部屋は大騒ぎ!(すでにお母さんが面会に来ていたので)とりあえず私物はすべて片付け、赤ちゃんの保育器も変えて、今後一切私物の持ち込みはなし、という風変わりのオーダーが書かれたり。。。

そのオーダーをベットサイドでめにして身体がかゆく感じてきた私でした。(*べつに何もかまれたあとはなかったですよ。はい)

2010年3月17日水曜日

ジョギング時の風景

夜勤明けが土曜日の朝。その日の夕方、そして日・月・火と気持ちのいいお天気に誘われてジョギング続いています。とってもゆっくりですが。

この写真は州議事堂。私のアパートから歩いて10分くらいのところにあります。いつもここまで行って、軽く準備運動。
















写真2枚目はHigh Level Bridgeという橋。ここを走ってわたります。
















写真3枚目は橋の上から見える凍った川です。空がとってもきれいです。

2010年3月15日月曜日

三日坊主にはならず?

1週間前ココロを改め運動を再会したHadijaです。月曜日から昨日の土曜日朝まで連勤だったので、日曜日にはじめた時は「これは長続きしない可能性あるなぁ。。。」なんて思っていたのですが、1週間のうち3回ジョギングしました。まずまずの再始動となっています!

12時間勤務なので、仕事の日は仕事以外何も出来ないのですが、水曜日から夜勤だったので、昼間は時間があり、かつお天気も良かったので走ってみました。数日間は開いたものの、日曜日よりは体がうごき、休憩無しで20分ほど走れました。初日止まってしまった坂(ゆるいけど)もなんとか進めたのもうれしかったです。

そして昨日の夜勤明け。どろどろに疲れていたのですが、数時間寝て起きたら外はまた気持ちよく晴れていて、ちょっと疲れていたけども気分が乗ってきたので外へ。昨日は予定外に28分!とそのあと少し歩いて、さらに5分ゆっくりジョギング。20分過ぎたところでやめようかと思ったのですが、身体が動いてそのまま走ってみることに。こうして少しずつ距離と時間を延ばして生きたいものです。

同僚とも話していたのですが、今年の冬は12月が極寒だった時期をのぞいて、全体的に温暖な冬の印象です。2月はあまり雪が降らず、3月に入ってもまったく降っていません!空気は冷たく感じるときも歩けども、晴れると本当に雲ひとつないきれいな晴天なので、本当に気分がすっきりします。バンクーバーはカナダの中でも世界の中でも大人気の都市ですが、雨が多く、すっきり晴れる日がほとんど無いそうです。そして気分的に落ち込む人も多いとか。シアトルも同じ傾向があるそうです。

お天気にも恵まれて運動する気持ち前向きのHadijaです。今日もこれから走ってきます!現在気温+1度ですが、走ると汗をかいて気持ちよいです。

2010年3月8日月曜日

ショックです・・・

認めたくないけど大ショックな出来事。

最近どうも体力がないというか、仕事以外に体を動かす気分にならず、休みの日はもっぱらのび切ったゴムのようにだらだらしてしまうHadijaです。2月は仕事で体力を使う以外に久々に頭を使う勉強もして、引きこもりが悪化していました。

そして一つの区切りがついた日、友達とお茶をすることに。予定の時間ぎりぎりだったので、ちょっと走ってみたところ・・・体が思うように動かない!なんだか体の回りには不自然な動きをするお肉が感じられる。。。

最後にこうして走ったのはいつでしょうか?まぁ、雪だらけのエドモントンで急いでいるからといって冬の間外を走ることなんてありません。でも夏も全然運動もしなかった。「最後にこうして急いで走ったのはいつだろう??」と本気で思い出せません。

でも、何よりもショックだったのが、思うように走れないこと。気持ちは先に行くのに体がいうことききません。。。

東京で仕事していた時は走るというかゆっくりジョギングだけど、1時間くらいだらだら走っていたこともありました。アフリカ時代は時間がたっぷりあったのでジムにいったり、自転車乗ったり、遠泳したりと体を鍛えていました。でもカナダにきてから引きこもり生活がどんどん悪化し、気づいたら今年は4回目の冬を過ごしています。最初に住んだ場所にはジム設備があったマンション(こちらでは大きなマンションタイプの場所にはジム設備がそろっているところが多い)で時々マシンで運動していたけども、今のアパートに引っ越してもう2年以上。ろくに運動していません。。。

そして最近はお気に入りのズボンがはけません。。。

これはまずい!!!!!!!



ということで、今日からココロを入れ替えて体を動かすことにしました。脱・引きこもりをがんばります。

本日+7度の晴天。久々にジョギングしてみました。とってもきれいな景色の中、気持ちよくジョギング・・・といいたいですが、5分ですでに疲れがでました。とりあえず初日で無理は禁物とおもって、8分(ちょうど坂に差し掛かったところだった)で一度歩き、その後また8分ゆっくりジョギング。でも歩きだけでも1時間あったので、初日にしてはいい運動となりました。

明日からまた連勤。次のジョギングはいつになるか。。。家の中で少しずつストレッチや筋トレでも心がけてみます。

2010年2月10日水曜日

救急車デビュー

すっかりサボり癖のついたHadija日記。気づいたら2010年もう2月突入です。

さて、最近職場では新しい動きがあります。私の働くNICUと分娩室の中間にResuscitation Stabilization Team(RST)という新しいチームが5月中旬より配置されることに。

通常の分娩では、赤ちゃんが生まれてなにも問題なければお母さんと産褥病棟で過ごします。そして生後、経過観察を含めなにかしらの管理が必要な場合は赤ちゃんはNICUに入院となります(早産児はもちろん、正期産で産まれても呼吸管理が必要だったり、感染のリスクが疑われる場合など)。

5月から始動する(予定)RSTはすべてのハイリスク・ローリスクの分娩に立会い、分娩直後に集中的管理が必要な赤ちゃんから、一時的観察目的の赤ちゃんまで、4時間ほど受け持ちます。その間、経過が落ち着き、産褥病棟に移れると判断できれば、産褥病棟へおくり、4時間以降もNICU管理が必要であればNICUに赤ちゃんを移します。つまり、RSTは分娩室とNICUの中間地点としての役割を受け持つことになります。

この新しいプログラムはまだ始まってなく、私たちの中でもどういった展開になるか不明瞭な点もあるのですが、現在職場ではこのRSTの配置に向けてトレーニングを受けている人たちがいます。私も実はその一人。

分娩というのは本当に多くのリスクが伴うものです。何もリスクが無いと思いきや、産まれてみたら呼吸しない、逆にリスクが予想されても産まれてみたら、元気だった、ということもあるものです。大事なことは、いかにリスクを推測し、そして正常な経過をたどらない場合、いかに早く対処するかということが大切です。私が働く病院はハイリスクの分娩が多くある場所でもあり、今後その対策を強化していく方向として、RSTが結成されることになりました。

仕事をしだして主に2年間はベットサイドの看護をしてきたHadijaですが、去年の秋このRSTのお誘いを受けて、チャレンジしてみることに。RSTのトレーニングとして、最近は受け持ちを持たず、フリーとして病棟内をうごき(私たちの病棟ではFloat nurseと呼ぶ)、そしてハイリスク分娩にも立ち会い、蘇生の介助もするようになりました。

Float nurseはいわゆる「何でも屋さん」です。ハイリスク分娩での蘇生介助以外に、病棟内では、点滴のライン確保、採血、授乳、入院があればその手伝い、本当になんでもありです。

そして昨日は、カナダに来て初めて救急車に乗りました。これは赤ちゃんがほかの病院に転院するにあたって、一緒に救急車に乗っていくのです。このFloat nurseはこういった転院にもよく付き添います。

この赤ちゃんは多少呼吸障害があるものの、酸素は必要なく、点滴もなく、32週で産まれた8日目、1800gという状態の転院でした。私の役目は救急車に同乗して、移動時赤ちゃんの無事を確保し、何かおこれば対処する、ということでした。特に問題があるわけでなかったので、最初は「楽勝」と思っていたのが・・・この救急車というのは結構ゆれがあるもので、移動用保育器の中で赤ちゃんはベルトをつけているものの、車が揺れると赤ちゃんも大きくバウンドしてしまったり。特にこちらの道路はあまり質がよくないというか、、、溝が割りとあるので、振動がかなりあるのです。ゆえ、私は道中20分間、保育器の中に手を入れっぱなしにして、赤ちゃんが極力揺れないように守っていたわけです。同じ市内の病院だったので、20分ほどだったのですが、これが遠い街となると・・・と思うと救急車同乗はあまり気乗りしないです。

赤ちゃんを無事転院させて、帰りの救急車は助手席へ。これはかなり快適。でも車の揺れはかなり感じ、疲れも合わさって睡魔が襲ってきます・笑 

と、前置きが長かったですが、初めての救急車同乗は無事終了。でもこの日の仕事はまだまだ続くのでした。。。