2009年1月28日水曜日

三つ子ちゃん・その後 (11月の日記の続き)

昨日までの3夜勤、以前受け持った三つ子ちゃんのうちの2人(RickとKen。ともに仮名)

去年の11月に書いた日記 http://habarizahadija.blogspot.com/2008/11/blog-post_14.html に書いた三つ子ちゃん。残念ながら3人目のNate(仮名)は生後約1週間で亡くなったのですが、RickとKenは険しい道のりを経て、今ではずいぶん大きく育ってきました。

二人とも生後しばらくは挿管ー抜管を繰り返し、とにかく呼吸状態が非常に不安定でした。最後の抜管後も二人ともなかなか酸素を手放せなかったのだけど、数週間前にRickは酸素が必要なくなり、自分の口でミルクもずいぶん飲めるようになり、退院となりました。といっても、もう一人のKenはまだ退院には至らず(1週間ほど前のやっと酸素を必要としなくなった)、若干呼吸状態の不安定が残るので、入院のまま。ママはFamily roomというところにRickと滞在しています。

(*このFamily roomは赤ちゃんの状態が安定しない時に家族が宿泊するためや、退院前の練習として家族と赤ちゃんが一緒に過ごすためにあります。)

Rickは退院といっても、ママはRickとKenそれぞれの授乳とお風呂、そして3時間おきの搾乳と大忙し。RickとKenが同時に授乳だとまだいいけども、別々のタイミングで泣き出すともう大変。ママはできるだけ自分で全部やろうとするけど、授乳の最中にこっくりこっくりと居眠り。。。毎日ほとんど寝ていないそうです。

そして面白いのが、どちらかが「うぅぅぅーーーん」といきみだすと、片方もつられるかのように「うぅぅぅぅうぅぅーーーーん」といきみだす。時々合唱状態です。泣き声が混ざると時々居眠りしているママはパッと起きます。

「ほかの子供が泣いてもあまりなんとも思わないけど、自分の子供たちが泣くと、すぐわかるの」と。

KenとRickのママを入院直後から知っているのですが、子供の成長以上にママもずいぶん変わりました。このママまだ22歳。今回が4回目の妊娠で初めての出産でした。それもまったく予期していなかった自然品胎。しかもSingle motherです。最初は赤ちゃんをどう扱っていいのかわからなかったママだけど、今では手馴れたもの。お風呂もものすごい手際よくいれています。そしてKenとRickが突然吐いたりしても動じず、落ち着いて対応しています。ナースがやるべき体重測定やミルクの調合(二人とも母乳に少し特別な人工乳を混ぜている)も自主的にやっています。

二人とも退院したら、どうやって二人の面倒を見ていくか聞くと、おばあちゃんを含め、いとこたちからも助けてもらえる予定だそうです。

昨日の時点で出生77日目。27週で生まれたので、いまやっと修正週数38週となりました。

「本当はこれから生まれてくるはずだったのにね」とママ(三つ子ちゃんで満期まで持つのは難しいですが。。。)それでもおなかの外にでてきて、Kenは約2.4キロ。Rickは2.8キロまで大きくなりました。ここまでこのペースで成長した赤ちゃんたちとママ。大進歩です。