2015年12月16日水曜日

久しぶりのスワヒリ語

先月のこと。
担当ではなかったけども、受けもちの部屋の中に黒人のママと赤ちゃんがいました。そのママの装いがなんとも東アフリカを思い出すような色合いのカンガとキテンゲ。出身を聞いたらブルンジとのこと。でもタンザニアキゴマというところに長く住んでいたということで、スワヒリ語もしゃべれるママでした。

このママは英語はあまり理解できず(第一言語はブルンジでの部族語)、スタッフとのやり取りも困っていたところ、私の思い出せる限りのスワヒリ語で話し始めたら表情ががらりとかわり・・・!本当に喜んでくれました。ただ、私のスワヒリ語がかなり怪しくなっていたのが残念なところ。それでも思い出せる限りの単語をつかって、なんとか必要なことは説明できて、お母さんもすこし安心できたようです。

そして数日前の夜勤中に入院になったインド系のママの赤ちゃん。ケニアのナイロビ出身ということで、「私はNakuruに1年住んでいたのよ!」と話したらとてもびっくりしていて(日本人の私がそんなところに居たということが珍しいので・・・)スワヒリ語ですこしおしゃべりしました。このママは英語を普段使っているようで、スワヒリ語を使う必要はなかったのですが、ママのほうからスワヒリ語で話しかけてきてくれました。

かつては英語よりスワヒリ語のほうがすらすら出てきていた時もあったのですが、普段の生活で使わなくなって10年近く。言葉は使わないと本当に忘れてしまうものです。母国語の日本語であっても時々怪しくなるくらい。。。特に文章を手書きで書く時は漢字の間違いが多いこと。。。せめてこうして日記くらいは定期的に書かなければと思い、久々に更新してみました。

2015年10月7日水曜日

「トモダチ作戦」に関する記事 朝日と読売

皆さんはどの新聞をお読みでしょうか?

私は新聞紙へのアクセスがないので、ネットで朝日(Asahi degital)と読売(Yomiuri online)を毎日読むようにしています。ほかにも毎日、日経、東京新聞などもオンラインであるのですが、読める記事がかなり限定されているので、大体朝日と読売となっています。(朝日も読売もオンラインは紙面ほど情報量はないのですが、この2社は比較的無料で読めるものが多くあります)

この2社はある意味、対極的な視点を持っていると思いますが、最近同じ時期に同じトピック(トモダチ作戦)に関してまったく違う記事を展開しているものを見つけたので紹介します。

朝日デジタル 10月1日

トモダチ作戦、称賛の陰で 元空母乗組員ら健康被害訴え


読売オンライン 10月6日

「トモダチ作戦」に感謝…米で式典、合同演奏



「トモダチ作戦」という一つの事柄に関して、報道のされ方、内容がこんなにも違うものか、と興味深く感じました。


2015年10月3日土曜日

祝日の外食は高くつく?!

本日10月3日はAFL(Australian Football League:通称Footy)というオーストラリアで一番メジャーなスポーツの決勝戦。私はあまり興味がないのですが、オーストラリアでは盛り上がっていて、今年から(?)その前日は祝日となったくらいです。

我が家は祝日も週末もあまり関係のない生活をしているのですが、なんとなく金曜日ということで外食モード。よく行くイタリアンのお店に昨日も行くことに。

いつも行くので、会計の時の値段も大体わかるのですが、昨日はなんかちょっと高い??なんでだろう・・・・?とレシートを良く見ると・・・

「祝日チャージとして15%」と書いてある!!!!

*それもレシートだけでなく、レジにもそんなお知らせが提示されていました。

考えてみたら今まで祝日に外食することなんてあまりなかったので、気づかなかったのですが、、、ネットでちょっと検索してみたら10-15%くらいの上乗せはよくあるようで。。。。

というのも、オーストラリアは働く人の権利がかなり守られていて、週末は時給は1.5倍、祝日は2倍という規則があるのです。雇用主にしてみたら、祝日働く人にお給料を倍払うというのは痛いでしょうが、でもそれをお客さんからとるの?!?!といまひとつ納得がいかないような。。。

この上乗せはすべてのお店であるわけでないようですが(オーナー次第)、祝日には珍しくないらしいです。

ちなみに、夫が「ほかのお店でも15%増しかどうか確かめてみよう!」と言い出して(というのはただの言い訳で、お気に入りのコーヒー屋さんのケーキをデザートとして食べたかったのですが)行ってみた所閉まっていました。周りのレストランでも閉めているところがちらほら。

人件費が高くつくから閉めるお店があるのかもしれません。

そこで思い出したのが、とある和食やさん。毎日オープンしていたのに、数年前から日曜日はお休みに。板前さんに聞いたところ「日曜日に出勤する人のお給料が高いからね・・・日曜日は閉めることになったのです」と。

そのうち、週末もいくらか上乗せなんてルールが出来てしまったら・・・?!?!なんて心配です。でもそうなったらもう週末も祝日も外食しなくなるでしょう。。。




2015年9月16日水曜日

ご飯とチーズ

明日からしばし不在となるため、今週は出来るだけ冷蔵庫のものを減らしていました。

今夜は近所で簡単に外食かピザでもとるか、と思っていたのですが、今日の午後友達に会ったら「今日のご飯は心配しなくていいよ!」と手作りチャプチェとキムチをお土産にいただきました♪

味噌汁はこんな時用にとっておいたお湯をかけるだけのドライフリーズ。かろうじて野菜は塩茹でしたインゲン、あとはチャプチェ(大量!)とご飯とキムチで夕飯を食べていたら。。。

最期にご飯だけがのこってしまった夫。でももうおかずは何もない。キムチは大量にあるけど、すでに大量に食べたので、もうこれ以上はいいや。ということで冷蔵庫をあけてたたずむこと数秒。手にしたのが、なんと、、、パルメザンチーズ!

夫「これをご飯にかけて食べる!」(うれしそうに)

私「えぇぇぇ・・・・・・!!!ご飯にパルメザンチーズ?!?!?」

夫「この組み合わせって、ある意味ナットウみたいなもんじゃない?」とにやり。

パルメザンチーズをかけたご飯をうれしそうにぱくぱく食べていた夫でした。。。

まぁ、チーズがかかったリゾットとかあるし、ありえる組み合わせなのでしょうか・・・?

2015年9月11日金曜日

ヨーロッパの難民問題・オーストラリア政府の対応

連日ヨーロッパへの難民問題が大きく報道されています。
(日本では違うかもしれないですが。)
EU内でまだはっきりとした方針が決まらないなか、連日難民の流れは止まらないようです。

オーストラリアは移民の国でありますが、難民も多く受け入れています。しかしいわゆるボートで違法的に難民申請をしようとする人たちに対してはものすごく厳しい姿勢をとっています。正式ルートで難民申請をせず、ボートでやってくる難民は収容施設に送られます。今のアボット政権になり、以前よりボート難民に対する取締りはきびしくなり、ボートがオーストラリアに近づいてきたそれを追い返すこともしてきました(オーストラリア領域に上陸させない)。そして実際にやったかしりませんが、アボット首相はボートでやってくる人たちの仲介している業者の仕事自体をなくすために「ボートを買い取ってボートがなくなれば、ボートに乗ってくる人たちもいなくなる!」なんてことを言っていたり。。。

人道的観点から言えば、可能な限りの難民を支援したいと思いますが、難民を受け入れるというのは現実問題ものすごく大きな問題が沢山あるわけです。なのでオーストラリアは「出来る範囲の援助」で難民を受け入れ、違法に既にやって来た人たちは収容所おくるわけです(私の理解が違っていたらどなかた指摘して下さい)。

今ヨーロッパで起きている難民問題をうけ、オーストラリアも黙っていられる立場ではなく、最近アボット政権が方針を表明しました。それは「いまシリア国内にとどまっている難民、そしてかつ弱い立場にあるキリスト教徒のシリア人を優先に難民申請をうけいれる」ということです。

この方針をうけ、反発ももちろんありました。特にイスラム教のグループから。オーストラリアは多民族国家で、宗教もいろいろです。人種、宗教での差別は許されない国なので、アボット政権のシリア難民に対する方針は「イスラム教に対する差別」と反発は出て仕方がないでしょう。

いつもはアボット政権はあまり好きでない私ですが、今回の方針はある意味正当な援助方法ではないか、と感じました。(注:私自身どの宗教にも属してはないのですが)イスラム教の国・地域にいるキリスト教徒はかなり弱者であることは確かなのです。

そして、いまヨーロッパに流れ出ている難民ではなく、シリア国内に残っている人たちをまず助けるということはとても重要だと感じました。というのも、いまヨーロッパに移動している人たちはある程度お金があるひとたち、そして実際には戦争難民でない人たちも多く混ざっています。シリアで本当に苦しんでいる人たちはシリアから身動き取れないのが現状です。その人たちを優先的に助けるというのは間違いではないでしょう。

ではいまヨーロッパで身動き取れない人たちのことはどうするのか?すごく難しいです。私一人では考えても、何も変わりません。なにも行動はできないですが、せめて何が起きているのか、まず知っていくことだと思っています。




2015年9月8日火曜日

Refugee crisis in Europe

政治や国際情勢にかんして、考えることは多々ある毎日ですが、個人的な意見はここには書かないようにしていました。ただ、最近はあまりにも自分の中で考えることが多く、シェアできる人とは意見交換もしたく日記にも書いてみることに。

日本ではあまり大きく取り上げられてこなかったかもしれないですが、シリアほかからの難民問題はヨーロッパでは今年特に大きなニュースとして連日報道されていました。そして先日シリア人の男の子の死体が海岸に打ち上げられた写真が大きく取り上げられ、いまシリア人難民のニュースはこちらオーストラリアでもほぼ毎日トップニュースで取り上げられています。

ハンガリーで身動きが取れなくなっていたシリア難民がいまどっとオーストリア、そして多くがドイツを目指して移動。ドイツが「シリア難民を受け入れる」ととった方針を多くのメディアはポジティブに報道することがおおいなか、実際のドイツではなかなか複雑な状況なようです。

シリア人の男の子の死体の写真は本当に衝撃的でした。ただ、それだからと言って、いま陸路や海を渡って流れ込んでくる難民をそのまま受け入れるというのは本当に可能なことなのか?人道的支援を考えればもちろん助けてあげたい、と思うのが人の心でしょう。ただ、きれいごとだけでは物事解決はできません。

同じアジア人同士、共通点も多い日本、韓国、中国同士でも今状況がこれだけ複雑になってきている(歴史的な背景を別にしても)。これが文化もまったく違う、言葉も違う、そして宗教がイスラムとキリストとある意味極端に違う人たちが突然一緒に生活をともに出来るか?

ドイツの受け入れ姿勢を賞賛する人たちは多いですが、実際ドイツでは不安が大きいのも事実。ドイツがEUの中では一番豊かである、という理由でドイツを目指す人たちが多いですが、その豊かな環境を作り上げたのはドイツ人たち。その彼らの税金を使って、突然大量の難民を受け入れる負担に納得をしない国民の気持ちも理解できます。


最近、私の中でものすごく大きな疑問は、これだけ西欧諸国が難民問題に懸命にとりくんでいるなか、どうして同じ宗教・文化をもつ中東の比較的豊かな国が何も支援をしないのでしょうか???地理的な距離も近い、宗教も同じ、なのになぜ??カトリックのトップであるポープが支援をキリスト教徒に問いかけている状況をみて、さらに疑問に感じています。




2015年9月7日月曜日

ついていないときはとことん・・・

最近は運が悪すぎ。。。

昨日の日曜日はCityにある病院での夜勤。日曜日は電車もトラム(路面電車)も本数が少ない。スケジュールが当てにならないメルボルンの公共交通機関。ものすごく時間に余裕を持って出勤したのだけど。。。。

家の近くの駅からは珍しく時間通り電車にのれて、あー早くついたらなにしよう、なんてのんびり構えていたら、City到着目前、一つ手前の駅で電車が停まったまま発車しない。

なぜ発車しないのかも説明がないまま、おそらく10分以上は経過?そしてやっとあったアナウンスが「しばらく停車します」だけ。。。まぁこんなことは珍しくないのですが。

「最悪30分くらいまっていても仕事には間に合うな」なんて気楽に構えていたのですが、、、30分たっても動かない。どうやらCityの駅で電気系に問題があったらしい。でも詳しい説明はないまま。そして停車から40分くらい経って「20分後くらいには電車が動く予定」とアナウンス。

最終的に停車から1時間以上たってやっと発車。この間あまり詳しい説明もなく、日本だったら信じられない状況ですね。。。でもどうすることも出来ず、遅刻することを職場に連絡。おくれてCityに到着し、そこでも遅れていたトラムにやっと乗り継ぎ30分の遅刻で仕事開始。

仕事は忙しく、やはり今日はついていないのかも・・・でもすごく手伝ってくれる同僚との仕事でなんとか無事に終了。最期の休憩はいけず、空腹と疲れで、帰りの電車に乗り込み座ったとたん眠り込んでしまった私。

疲れていなくても、夜勤明けに電車にのると寝てしまうので携帯のアラームはいつもセットしてから電車にのるのですが・・・・ここで予想外の展開。

乗った電車、間違いなく私が乗るべく電車だったのが、、、乗車したときに表示されていた行き先が出発間際に変わっていた!!!!!電車の行き先がかわることは度々あるので、出発前のアナウンスには気をつけないといけないのに、今朝はあまりにも疲れと睡魔がつよく、電車にのって座った瞬間に寝てしまって気づかなかった私。。。。

不幸中の幸い(?)だったのが、変わった行き先が途中までは同じで、2駅戻れば家に帰る電車に乗れたこと。でも30分は無駄にしました。。。

最近はなんだかついていないみたいです。。。






2015年8月29日土曜日

like a zoo....

昨日もまた近所の病院で午後勤でした。
水曜日に「ついていないシフト」をやったばかりで、おまけに金曜日の午後勤というのはたいていぐちゃぐちゃなことがおおく、どうしよう・・・・とあまり乗り気でなかったのですが、最近夜勤以外のチャンスがすくないので、やることに。

予期はしていたものの、やはりぐちゃぐちゃなスタート。日勤は普通午後3時半までなのですが、私が申し送りをうけた日勤ナースはこの日午後1時半までの勤務。基本的に30分はオーバーラップがあるのですが(申し送りのため)、ときにはこのようなことも。。。チャージナースがしっかりしていれば、午後1時開始のスタッフ(常勤は1時スタート、私のような非常勤は1時半スタート)を割り当てればいいものを。。。と心のなかでぼやく私。まぁ、こんな非合理的な割り当てはおおいのですが。

日勤中かなり忙しく、ミルクも薬も遅れ遅れ。私が引き継いで、まずは遅れていた抗生剤(IV)を準備するも・・・ラインがだめになっている。生理食塩水でフラッシュをしてみるも、かなりの抵抗があり、かつはれてきているし、赤ちゃんは泣く。これはだめだ、ということで新しい点滴ラインの確保にドクターにドクターに連絡するも、ドクターも時間がない。かつ、この赤ちゃん、LP(腰椎穿刺)の検査も必要。。。と、この時点でもう2時。2時は別の受け持ちのミルクの時間。3時はもう一人の赤ちゃんの採血とミルクもある。LPは結構時間がかかることが多く、それに点滴ライン確保もあわせたら最低30分以上はかかるだろう。。。あああぁぁぁ。。。。

厄介なのが、この職場は保育器に入っていない、コットの赤ちゃんは処置がしやすい別の部屋に移動するのが通常。なので処置についてしまうと、ほかのことが出来ないのはもちろん、まったく自分の受け持ちに目が届かなくなる。せめて同じ部屋にいれば、同僚に声かけして手伝ってもらうことは少し可能なのですが、それが無理な状況。

チャージナースに早々助けを求め、彼女がフリーで動ける人を手配してくれて、ドクターと時間を調整し、LPと点滴確保についてもらったのですが、、、LPは無事に終わったものの、新しい点滴ラインがまた駄目。。。

忙しかったのは私だけでなく、一緒の部屋で午後勤の同僚二人も大忙し。一人は突然きた入院をとり、もう一人は新人スタッフ用セミナーにでて戻ってきたばかりのところに、一人転院手続きへ。そのほか、ほかの赤ちゃんたちのケアやミルク、投薬やらもろもろ。それに加え、家族からの要望も色々。。。。

忙しいシフトを何とか切り抜け、夜勤に「本当にぐちゃぐちゃで忙しかったー」と申し送ったら「Yeah, it can be like a zoo.....」と同情(?)してくれました。まさに昨日はLike a ZOO!!!!!この表現がぴったりでした。

ところで休憩はちゃんと取れ、と厳しく言われるのですが、こんなにぐちゃぐちゃだと、まともに休憩もとれず。とるひとはとりますが、その分不安材料も増えるので、私は休憩を犠牲にすることも。昨日はそれでチャージナースに怒られました。(休憩時間中に記録を読んだり、自分の記録をしたり。自分の休憩なのだから、何をしても良いとは思うのですが)

こうして忙しいシフトがある日はぐったりですが、日本で仕事をしていた時はこんなものじゃなかったなぁ・・・と振り返ったり。受け持ちの数ももっと多く、休憩時間もろくにないのが当たり前、残業代が出ない残業が当たり前、などなど(←こうしたことはオーストラリアの現場ではあり得ないこと!)。

日本の臨床現場より受け持ちも業務量も少ない今の現状に慣れてしまった私。それでもこんなふうにぼやく私はもう日本の現場で働けないことでしょう。。。



2015年8月27日木曜日

ついていないシフト

もう完全に愚痴なのですが。。。

私は結構シフトで「なんでこんな展開に・・・」ということが良くあります。昨日はまさにその典型。

歩いて5分の職場は通いやすさでは文句なしなのですが、とにかく忙しすぎるのが難。受け持ち3人(時には4人)といっても、外科も循環器もなんでもあり、その分ケアの内容もぐんと変わってきます。おまけに古い施設で、スペースもかなり狭く、家族が面会に来るともう部屋の中が密集状態。物品・薬などの配置もかなり不便なつくりになっていて、何をするにも時間がかかるのがつらいところ。。。数年後には新しい子供病院が隣の敷地にできるということで、この物理的な環境は改善されると思われますが、、、まだ先が長い話。

昨日は出だしは好調だったものの、受け持ち一人が急遽退院。そしてそのあいたスポットにほかの病院からの転入がきました。この転入の赤ちゃん、Baby Kは生まれたのは私の職場だったのですが、重症仮死で出生直後はかなりの蘇生処置が行われました。私の職場のNICUでも重症児をあつかうのですが、このBaby KはECMOという体外循環システムをつかう治療が必要と成り、Royal Children Hospitalというオーストラリア内で一番重症な子供が集まる病院に転送されました。そこでかなりの治療を行い、無事にECMOから通常の呼吸器管理に移行して、状態もよくなり、もう高度なケアが必要ないということで、私の職場にまた戻ってきたのです。

点滴ラインはすべて取れて、酸素もつかっていなく、ということで私が働いている軽症チームに戻ってきたのですが、Baby Kに必要な薬は私の職場では扱っていないものがあったり、Royal Children Hospitalで使っていたNGTube(鼻から入れる栄養チューブ)は私たちの職場では使えないものだったり、ほかにも細かいことが沢山あるなか、薬の時間が過ぎていたり、と、さてなにからするか、と整理するのがまず最初。といっても、最初に医師が赤ちゃんを診て、薬のオーダーももらわないといけなかったので、すぐに出来ることは限られていたのですが。。。付き添ってきたお母さんは時間が過ぎているミルクや薬の時間を気にして、でも私は薬のオーダーもないので投与も出来ず、と気まずい雰囲気。

私は私で、このBaby Kだけに集中できるわけでなく、ほかの2人の受け持ちもいて、そのうちの一人は抗生剤2種類の時間も迫っている。もう一人はミルクの時間も迫っている。。。助けをもとめ、ほかのスタッフに助けてもらうも、抗生剤の投与中、同僚が「この点滴ライン駄目みたい・・・」と・・・!!!駄目みたい、というのも、そのまま放置され。。。せめて使えない点滴を取り外して、ドクターに新しいのが必要、と報告してくれたらよかったのに。。。私だったら手伝ったらきりのいいところまで手伝うか、出来ない場合はそれを相手に伝える、というのが基本ですが、そうでない同僚たちも。チームワークで働く時、お互いの声かけ・確認が本当に大事です。。

点滴トラブルもあるなか、もう一人の受け持ちの子がミルク中に吐いて酸素レベルが下がり、というトラブルも起きて(結果的には大事ではなかったのですが)、どうしてこういろんなことが同時に起こるのか・・・とぼやいていた私。

休憩もまともに取れず、どたばたで夜勤に引継ぎをしたのですが、救いだったのが申し送った同僚がいい人だったこと。忙しかったシフトのことを理解してくれて、私がやり残したことを快く引き継いでくれて、救われました。(数週間前、ばたばたの午後勤のあと申し送った夜勤の人にはかなりきつーくだめだしを山ほどされて、かなりへこんだことも。。。)

次のシフトはもう少し平和でありますように。。。





2015年8月10日月曜日

英語での臨床

オーストラリアの臨床で働くようになって早いものでもう3年以上経ちました。
カナダでも3年と少し働いたので、英語での仕事は6年以上経っていることに。

これだけ時間をかけても、英語での臨床はまだまだ難しいと感じる日々。

北米英語とオーストラリア(主に英国に影響を受けている)英語では医療用語が時々微妙にちがったりするのですが、オーストラリアで一番苦労するのが多様なアクセント。カナダも移民の国なので多文化な同僚に囲まれていたのですが、あまり聞き取りで困る・・・ということはなかったような。同僚に一人、香港系移民の大ベテランナースがいたのですが、彼女の英語はカナダ人もわからない、、、といっていたけど、それでも何十年も現場で仕事しているって、ある意味すごいなぁ、と思っていたり。

今の現場ではインド系、中国系(マレーシア、インドネシア、中国本土など)そしてイギリス、ニュージーランド、本当に様々な文化背景が混ざっています。スタッフだけでなく、赤ちゃんの家族たちも。オーストラリアの歴史が浅いということで、移民がここで生活している時間もやはり短いせいでしょうか。そして職場から家に戻ればそれぞれの母国語で会話をしている人たちも多く、そのため英語にはそれぞれのアクセントがかなり強くでてきます。

今思い返すと、カナダの臨床時代は同僚たちは移民のバックグランドがあっても、カナダで生まれ育った人たちが多かったような。だから多くの人たちが「カナダ英語」を話していたのでしょう。

強いアクセントにがある英語の聞き取りに悪戦苦闘することが多いですが、実はいわゆるオージー英語にもまだまだ苦労します。。。わかりやすい英語を話してくれる人ももちろんいますが、一番難しいのが口をあまり開けずボソボソとはなす人の英語を聞き取るのはかなり大変。

まぁ、周りにしたら私には私のアクセントがあるので、お互い様でしょうか。




2015年8月4日火曜日

シフトのキャンセル

昨日はCityにある病院で午後勤の予定でした。このシフトが入ってきたのが昨日の朝の8時。数日前にシフトが決まる時もあれば、こうして当日に決まることも度々。

午後勤用のおやつやお茶を用意して、出勤したところ、、、病院に入るところで電話が。夫からかとおもいきや(よくこのタイミングで電話がくる)人事から。

「退院が結構あって、午後勤キャンセルになりました」と。。。。
(退院する赤ちゃんがいて、ベット数が減った→必要なスタッフ数も減ったということ)

こういったキャンセルは年に何回かあるのですが、大体はシフトに行く前に連絡がきます。というのも、シフト開始の2時間前からはペナルティーが発生するため。午後1時半からシフトの場合、午前11時半以降のキャンセルは2時間分のお給料が支払われ、シフト開始後のキャンセルは4時間分、となっています。

今まで2時間分のキャンセル料が発生したことが1回か2回あったのですが、それは家を出る前。今回は既に病院についてからというぎりぎりのところでのキャンセル。。。2時間分のお給料は支払われるのですが、キャンセルされるのもう少し早くわかっていたら、別の病院(家の近く)での午後勤を入れられたのに・・・とぼやく私。

仕事のつもりでCityに来たため、格好は仕事用のユニフォーム、そして私は仕事に来るときお財布を持たないので(電車のカードと現金を10-20ドルくらいしか持たない)、買い物もできず。。。お天気も悪かったので家に帰ることに。

Casualはこんな突然の予定変更もあります。。。



2015年7月28日火曜日

近況など

あれこれ書きたいことはあるのですが、サボりがちな日記。。。
書かないとさらに書けなくなるという悪循環を断ち切るべく、また久々に近況報告などを含めて書いてみます。

主に仕事の事を書こうと思っていたのですが、ここ最近は仕事はかなりスロー。
その理由は二つ。

一つ目は職場でどっと新採用が増えたので(新卒・経験者ともに)私のようなCasual positionに仕事が前ほど回ってこなくなりました。といっても、夜勤を拒まなければシフトはそれなりにあります。今年の初めくらいまでは主に午後勤か日勤をやっていたのですが、この半年は夜勤が多くなりました。日本やカナダで働いていた時は夜勤の連勤もそれなりにこなしていましたが、最近は夜勤の合間、昼間に寝るということが出来なくなってきました。。。昔はいつでもどこでも寝れたのですが、夜勤の合間にじっくり寝るということがどうもうまくいかなくなってきた最近。年のせいなのか?と思いたくないですが、現実でしょう。。。なので夜勤をするときは週2回、多くても3回まで、続けてはしないようにしています。と、シフトを選んでしまうと、仕事の機会もどうしても減ってしまいまいますが、身体と頭が疲れていては仕事にも支障があるので、無理ないように調整しているところです。

二つ目の理由はこの1年以上続いている肩の痛み。これという原因はわからないのですが、去年の2月か3月あたりから、動かす角度によって激痛がはしるようになりました。。。最初の診断はSubacrominal Bursitis(肩峰下滑液包炎)とうことで理学療法、整体などでがんばってみましたが、あまり効果はなくステロイドの注射をやってみましたが。ステロイド注射は劇的にきくことがあり、副作用や悪化するということはまずない、ということで注射をしたのですが、私にはどうしてか逆効果だったようで。。。1回目に受けた後すこーしよくなったかも?という感があったのですが、そのあとまた悪化。あまりにも痛くなり、また注射をしたら、最悪な痛みは1ヵ月後くらいにおちついたのですが、問題がなかったほかの部分に痛みがでてきてしまい、今はいわゆるFrozen shoulder(日本でよくいわれる四十肩・五十肩)がBursitisに加わった状態になってしまいました。

2回目の注射の前にMRIまでとったのですが、最初の読影が正しくなかったこともあり、2回目の注射はやるべきものではなかったかもしれないのですが、、、もうやってしまったことなのでどうにもならず。

今の肩の状態に、もう一度ステロイド注射を、と勧められたのですが(前に打った部位とは違うところに)、2回の注射の経験が散々だったことと、あと今勧められている注射で結構痛みがつよくでる可能性もある、という説明を受けて、今は注射を受けない方向で地道にリハビリエクササイズを続けているところです。

数ヶ月前は結構落ち込んでいたのですが、この2ヶ月ほどはゆっくりですが、すこーし肩の動きがよくなり、そして幸い仕事の時は痛みを感じることはなく、前よりも前向きになってきました。

5年前には腰を痛めておお泣きした私。そして今度は肩。。。今まで健康体、と自信をもっていた私ですが、どうも関節系はだめなようです。そして私の肩は両肩ともかなり下がり気味でさらに前に向いているということで、肩を痛めやすいようです。今は左肩が痛く、右肩は問題ないですが、右肩も痛めないように普段の姿勢を気をつけているところです。

今メルボルンは真冬真っ只中で、この寒さは肩の痛みにもかなりきついです。うちはシャワーのみの家なので、首までつかる日本のお風呂が恋しい毎日です。。。






2015年1月1日木曜日

Christmas in Germany

2014年のこすところ、あと8時間ほど。ドイツより今年最後のブログ更新です。

毎年クリスマスは夫の実家のあるドイツに帰省しています。日本のクリスマスは休日でもなく、バレンタインのようにカップル向けのイベント日という感じですが、北米でもオーストラリアでも、そしてここドイツでもクリスマスは家族で過ごす大切な祝日です。

北米だと12月に入ると各家庭でクリスマスツリーを家で飾り付けることがおおいのですが、ドイツでは12月24日に飾りつけをします。そして飾りつけは基本的に親がやり、子供は夜まで見ないそうです。ただ、今年は夫の父が高齢になってきていることもあり、腰の調子も今一つなようだったので、私もちょこっとお手伝い。数時間かけて飾りつけをしたら、木の下にプレゼントを並べ、ツリー以外にもリビングにいろいろな飾りつけを義弟がやりました。



夫の実家にある古くからの手作りアドベンドカレンダー



夜は早めの夕飯を6時に。ちなみに普段は朝食が9時ごろ、どーんと大きな昼食が1時ごろ、4時にティータイムがあり、8-9時ごろに また夕飯という感じですが、この日は各自クリスマスの準備が忙しかったので、昼食もティータイムもなく各自食べたい時に軽く済ませ、6時に恒例のクリスマスディナー。夫の実家ではドイツの典型的なポテトサラダ(ベーコンと玉ねぎがはいったシンプルなサラダ)にゆで卵とスモークサーモンを乗せたものを24日の夕飯にいつも食べます。写真を撮っておけばよかった。。。

夕飯を済ませたら、両親が「Christkind(クリスマスプレゼントを運ぶ天使)がやってきた~」と鈴を鳴らし、2階で待機していた私たち(夫と弟たち)がリビングに降りてきてきます。ちなみに夫は毎年この鈴がなるまでクリスマスツリーを見ないそうです。「きよしこの夜」をドイツ語で歌いながらみんなでプレゼントを開けます。私もたくさんのプレゼントをいただきましたが、その中の一つがドイツ語の辞書!もっとドイツ語がんばらねば。。。とちょっとプレッシャー。

プレゼント交換がひと段落したら、夜は教会へ。私も行くときもあるのですが、ひどい時差ぼけでつかれていたので今年は参加せず。というのも、10時のミサに参加するのに大体9時ごろから教会で席を確保するために待ち、終わって帰ってくるのは12時過ぎ。クリスマスのミサは独特の雰囲気があり、クリスチャンでない私でも楽しめるのですが、時差ぼけで断念しました。

翌朝はこれもまた恒例のクリスマスの朝食。おそらく夫の実家ならではなのですが、、、巨大なケーキがいくつも食卓に並びます。


今年はケーキ5種類。最高8種類並んだことも!

たっぷりと朝食をとって、数時間後にはお昼をたべ、また4時にはティータイム、9時ごろまた夕飯、と食べ通しのクリスマスです。クリスマスの当日だけでなく、私たちの滞在中はほぼこのような感じでいつも食べ通しなので、ドイツ滞在中は軽く2-3キロ増量します。。。。

ドイツのクリスマスといえば、クリスマスマーケット(Christkindlmarket)。夫の実家から車で20分くらいのところに地元の人たちに人気のSpeyerという古い街でもクリスマスマーケットがあります。毎年クリスマスの帰省の際には必ず行く場所です。寒いのですが、その寒さの中ホットワイを飲みながらソーセージを食べるとなんだかほっとするものです。

約1000年の歴史をもつSpeyerの大聖堂

夜は大混雑のクリスマスマーケット

いたるところでホットワインのお店が

大きなソーセージをこのようにパンにはさんで食べます

 と、こうしてブログを書いている間に日本では新年を迎えたようです。明けましておめでとうございます。2015年も気ままなHabariとなりそうですが、またお立ち寄りください♪