2008年12月30日火曜日

クリスマスの出来事

日本はますます年末モードが高まっているでしょうか?こちらカナダではクリスマスが1年の最大イベントという感じで、クリスマスまではどこもかしこもクリスマスモード一色。職場でも沢山の飾りつけがされました。

クリスマス当日は、働くスタッフもクリスマスの雰囲気たっぷり。サンタの格好をするスタッフ(真っ赤なユニフォームを着て、サンタ帽をかぶったり)や、トナカイの角のカチューシャをしたり、クリスマスらしい柄のスクラブを着る人たち、派手派手なイヤリングをする人たち、などなど。ちなみに私は今年も準備を怠り、いつもどおりの普通のスクラブ着て仕事しました。来年はちょっと工夫しようかなぁ~

クリスマス当日の受け持ちは26週の双子ちゃん。生後6日目の女の子(Jody:仮名)と男の子(Chris:仮名)。二人とも体重は約800gほど。生まれた時、二人とも仮死が強かったため、すぐに挿管。でもJodyのほうはすぐに抜管できてCPAP管理。栄養が始まったけど、胆汁様の嘔吐を繰り返すため、禁乳となる。

そしてChris。生後直後に食道閉鎖に疑われ(胃にチューブを入れようとしたらチューブが入らなかった)、そして生後2日~3日目にかけて腸管破裂を起こして緊急手術へ。頭に大きな出血もあり、貧血がどんどん進行していた。私が受け持った時は、モルフィネを使いながらの呼吸管理。

800gという小ささ、そして小さな体には過酷過ぎる頭の出血と消化器症状。食道と気管にFistula(気管と食道は本来つながっていないはずなのに、つなぐ導管がある状態)があり、腸管破裂を起こしたためと、消化器系が機能していないため、気管に胆汁が流れ込み呼吸状態も今後危険な状態。大きなPDA(動脈管:生後まもなく閉じるべき心臓の導管。未熟児ではなかなか閉じず、心臓と肺の機能に大きく影響してくる)もあり、状態は非常に厳しい。

私が受け持った日は状態は危ないながらも安定。ただ、尿量も血圧も微妙に低下しており、今後状態がどんどん悪化していくことは予測できる。予後を考えると、このまま治療を続けるか、治療をとめるか、というディスカッションがされ、この日担当の医師は「治療を止めたほうがいいだろう」との意見(通常のやりかたでは、抜管して治療を一切とめる)。

この日の午前中、「午後面会に来ると」電話をもらったばかりだったけど、午前中のうちに両親ともに病院に来てもらい話し合いをすることに。家に電話をかける私。。。いやな役だ。。。電話では詳しくは伝えず、医師が早いうちに話をしたいということで、出来ればすぐに病院に来てほしいと伝えその1時間後に両親到着。

1時間ほどの話し合いを終えて、ChrisとJodyのベットサイドに来た両親。とてもつらそう。この日は結論がでなかった。

多くの人たちが家族で集まり、クリスマスプレゼントを開けて、クリスマスディナーを楽しんで、という12月25日。カナディアンにとって一年の最大の祝日であるこのクリスマスの日にとても悲しい現実に直面したChrisとJodyの両親と家族。受け持った私もとてもつらく、涙する両親とおばあちゃんのそばにいて、涙腺を止めるのに精一杯でした。

一つよかったこと。前日嘔吐を繰り返していたJodyがこの日は嘔吐が落ち着いたため、はじめてお母さんがカンガルーケア(お母さんの胸でオムツをつけた赤ちゃん抱っこする)ををしました。Jodyはカンガルーケアの間、とても穏やかで、とっても素敵なクリスマスプレゼントとなったようです。

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