2016年7月7日木曜日

夜勤中に早退

7月15日から16日にかけての夜勤中の出来事だった。

確か夜中の2時半過ぎくらい。ちょうど赤ちゃんのオムツを替えている最中に携帯がなっていた。シフトのSMSが夜中に来ることはあっても、電話がなることはまずないので最初は電話だと思わなかったけど、2回着信となり、留守電にもなりさすがに気づいた。

赤ちゃんのケアがひと段落したところで、こんな時間に電話がかかってくるのは間違い電話か、なにか起きたか?ときになりすぐにメッセージを聞いてみたら、夫からだった。

「弟から電話がかかってきた・・・・なんていっていいかわからないけど、、、お母さんがいま亡くなったって・・・・」

このメッセージを聞いたとき、頭が真っ白になってしまった私。明らかに動揺している夫も心配だけど、義母がなくなったというのは、私にとってもかなりショックなニュースであった。この数年体力はどんどん落ちて、体調がかなり不安定であり、とくに今年になってからは何回か救急車で病院にいったり、と良い状態ではなかった。ただ、突然なくなったというのは「え?いま??」というのが正直なところであった。

留守電メッセージを聞いて、私もどうして言いかわからず、でもまずは夫に電話しなければ、と思った。チャージナースに夫に電話をしたいから、私の受け持ちをカバーしてもらえるか?とお願いしたら、「もちろん、すぐに電話して。そしてすぐに家に帰ったほうがいい」と。

すぐに夫に電話をした。落ち着いているようで、でもやはりショックが大きく、私も動揺してしまい、あまりうまく話が出来なかった。でもこんな状況で夫一人にしておくわけにいかない、そして私もこんな状況で無事に残りの夜勤の仕事をこなせる自信がなかった。

その旨をチャージナースに話をしたら、「もちろん直ぐに帰りなさい。彼のそばに居るべき。車運転できる?(私が電車とトラムで通勤していることを伝えたら)タクシーで帰りなさい。病棟からのタクシー券あげるから。こんな夜中だし、当然よ。」

と、直ぐに職場からのタクシー券を渡してくれた。そして簡単に引継ぎをして(運よくあまり複雑な受け持ちがいなかった)「あとの仕事のことは考えないで、大丈夫。とにかく直ぐにかえりなさい。」と送り出してくれた。

確か病院を出たのは3時くらいだったような。運よくタクシーが一台あり、スムーズに帰宅できた。家についてから、夫と話をしながらお互い涙が止まらず。詳しい状況は私にはこのときまだわからず、ドイツにいる家族に電話しようか、と聞いたら「今きっとみんな大変な状況だとおもうから・・・電話しないほうがいいとおもう。とりあえずまたの連絡を待つしかないかな・・・」と。

義母がなくなった、という事実だけ知らされた私たち。詳しい状況を知りたいと思う気持ちと、知ったところで何も出来ることはここではない、という無力感。悲しい気持ちにただ涙がでるだけだった。

泣きながらうとうとしていたころに夫の弟からメッセージが入った。今スカイプできるか?と。

直ぐにスカイプを入れて、夫の弟たち3人と義父、甥っ子がみんなそろっていた。ドイツは夜中近くの時間帯。こちらは朝だった。このとき何を話したかあまり覚えていないけど、夫はただただ家族と話しながら泣いていた。私も涙が止まらなかった。

こんな時でも、現実的にお葬式などの話をしないとならず、簡単に日程の相談となった。もともと夫はこの数日後の日曜日には仕事でオランダに行く予定があり、ドイツにも帰省することになっていた。お葬式前の遺体の段取り(?)やはずせない仕事の予定があり、お葬式は月曜か、火曜日か、という話になった。

スカイプを終えて、すっかり明るい時間となっていた。夫はどうしてもやらないといけない仕事を抱えて、かつ大事なミーティングがこの朝あり、「仕事行かないと」と最初いっていた。ただ、家族とスカイプで話した後、きっと色々なおもいがこみあげてきたのだろう。泣きながら「だめだ・・・とてもミーティングにはいけない」と。そして午前中のミーティングはキャンセルしてもらった。

私はもともと夫に同行する予定ではなかったが、一緒にドイツ行くことにした。まずは夫の出発日を早め、私も一緒に飛べる飛行機を無事手配でき、18日ドイツに向けて出発した。

(続く)





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